「風ノ旅ビト」のマントについて(PC版リリースに寄せて)

以前どこかのコラムで、

「風ノ旅ビトのキャラクターに腕が無いのは、プレイヤーが武器を取ったりお互いを攻撃したくならないためだ。」

という開発者の話を取り上げていた。

腕が無い理由はそうだろう。

では、マントがある理由は何か?
しかもそのマントが翼のように挙動するのはなぜか?

それは飛ぶことを想起させるためなのではないか?

風ノ旅ビトというゲームは、ゲーム中に文字による説明を置いていない。なので、このゲームキャラクターが空高く舞い上がれることは、あまり知られていない。

しかし実際にはステージ全体を見渡すことが出来るほど高く舞い上がることが出来る。

高く飛ぶためには特殊な飛行モードに入る必要があるが、その飛行にはちゃんとそれ用の効果音が付けられていることから、それが例外的なバグプレイではなくゲームデザインとして当初から実装されたものであることが分かる。

「旅という状況の中で何をするかを全てプレイヤーに任せ切る」という ある種尖った設計 とも言えるゲームデザインは、キャラクターの持つ飛行スキルの発見さえもプレイヤーの想像力に委ねたのだろう。

さぁ、想像力を羽ばたかせて発見の旅に出かけよう!


思ったことなど置いてみる

隻(seki)といいます。 上級システムアドミニストレータ。バイク好き。写真好き。 バイクはYAMAHA TRX850。 カメラはOLYMPUS E-M5

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