安全運転
安全運転は大事だ。
・急発進
・急ハンドル
・急停止
これらのことはやってはいけない。
だがしかし。
・急発進、出来ない
・急ハンドル、出来ない
・急停止、出来ない
というのは如何なものか?
「◯◯をやらない」というのは、◯◯を出来るようになって初めて言えることだ。
発進も加速も停止も「急」が付いたら出来ないようでは、非常に怖い。
-急ハンドルが出来なければ、何かが飛び出してきても避けられない。
-急停止が出来なければ、止まれずにぶつかったり轢いたりしてしまう。
しかし「自称・安全運転」の人ほど、これらが出来ない人が多いのではないかという気がしている。
昨今のクルマには、だいたいABSが付いている。
しかしABSが作動するほどの急ブレーキがそもそも踏めないのでは意味がない。
「だって私は無事故無違反だから」
「だって私はゆっくり走ってるから」
「だって私はいつも他の車に道を譲ってるから」
⇒だから私は安全運転なんだ、という話をする人がいるけれど、全く信用出来ない。
二輪(バイク)の教習には、スラローム走行や急制動が課題としてある。
スラロームは、配置された5箇所のパイロンの間を、指定された秒数以内にパイロンに接触せずに通り抜ける必要がある。
急制動は、指定速度を出して指定の場所から指定の距離でタイヤをロックさせずに左足を地面について止まることを要求される。
それでも難易度自体は教習レベルなので十分とはいい難いけれど、とりあえず「ある」。
【動画】スラロームレッスン
しかし四輪(クルマ)の教習にはこれらが「ない」。
バイクの場合、1つミスると転倒という事態になるので難しい部分もあるが、クルマにそのリスクは少ないはず。そして人を轢く可能性はクルマの方が高いはずなのに、タイヤが悲鳴を上げるような急ハンドルや急制動の教習課題はない(ちょっとした体験教習みたいなのは時々見かけるが、有効ではあるけれど全く不十分)。
やれ自動ブレーキだの充実の安全装備だのと、クルマにはあれこれ機能が追加されていくけれど、運転する人間の技術が見直されないと、解決どころかより深みにハマっていく気しかしない。
安全運転に自信のある方は、交通量の少ない場所を選んでABSが作動したりABSが付いていなければタイヤが完全にロックするような急ブレーキをやってみて下さいね。
何度かやって出来るようになれば、ひょっとしたら誰かを轢き殺さなくて済むかもしれませんから。
0コメント